なにかをまつように、ふとんにはいり、うえをむき、じっとする。
しかしなにもこないことはわかっている。
これはぎしきだ。おそうしきや、たんじょうび、そつぎょうしきなんかとおなじの。
わたしにとってのいのり。
おばあちゃんやおとうさんにとっては、まいにちまいあさの、おぶつだんのまえでのせんこうのけむり。
おかあさんにとっては、ひるすぎの、よごれたしょっきのたまっただいどころのてーぶるにすわってするためいきがそうであるように。
いのりはきたいだ。
それぞれが、それぞれに、なにもへんかしないことをしっているから、きたいして、いのるのだ。
あんしんして、ちょっとふあんになって。
こうしてよるのてっぺんでひとりでいきをしているわたしは。