右足が痛むので接骨院へいく。
普段あまり利用しない医院である。
中年の婦人が一人で営業しているが、変わり者で、不定期で医院を閉めてしまうことがある。また薬草やハーブにも詳しく、神秘的な雰囲気の女性である。
医院に入ると、ちょうど先生がいたのだが、「これから眠ろうとしていたので店を閉めるところだ」という。
せっかくきたので待たせてもらおうと思い「どれくらい眠られるのですか」と尋ねると、先生はきっぱりとした口調で「400時間!」と答える。それではダメだと思い出直すことにする。玄関へ向かい階段を上る。
しかし、どうも考え事をしながら上っていたので、行き過ぎてしまったらしく、医院の2階にでてしまう。2階は先生の私宅になっていてちょうど彼女が寝る支度をしているところだった。びっくりして、「失礼しました! うっかり上りすぎてしまって、すぐ帰ります」と謝りを言う。普段こんな失敗をするはずは無いので自分でも怪訝に思う。今日は何かあるのかもしれないという予感がする。すると先生が、せっかくだからということで、すこし診察をしてくれる。自分は彼女に偏食の相談をする。すると先生はハーブから作った特別製の飴を一袋くれる。「どうせ偏食するならこれにしときなさい」
ついでに両足を温めタオルでくるんで温熱療法を施してくれる。
私は先生にお礼を言って帰宅する。
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