<中略>
<中略>
実家である。
家で飼っていた猫が倒れた。もうだいぶ弱っていたようだ。こいつもいつの間にかこんなに
弱っていたのか・・・ととても悲しくなる。すぐ近くに、安楽死のための薬等を売って
いる自販機があったので、両親は、やがて死ぬのが明瞭な、弱りきった猫を苦労して
数ヶ月だか養ってむやみに生きながらせるよりは、いっそこれで死なせてしまったほうがよいだろうと考える。
結局猫の世話をするのは両親なので、自分もその考えに同意する。
意識が戻った猫は、思いのほか元気に飛び回っている。安心した。両親に、まだ薬は飲
ませていないよね、と確認すると、意識が戻ったあとすぐに、ミルクか何かに混ぜて飲ませて
しまったという。それを聞いて、両親を激しく非難する。
みるみる猫の様子がおかしくなっていくようだった。私は死ぬところをみたくなかったので逃げる。
<中略>
冬の凍てついた田んぼで狼(犬?)や猫が死んでいる(うちで飼っていたものらしい。)
おそらく夜に、両親と車に乗って埋めに行く。田んぼは棚田になっていて、各田に
一頭くらいずつ白っぽい毛並みの獣が死んでいる。明らかな外傷があるものもあれば
よくわからないものもある。とりあえずうちのものはどれか探していく。
見つけたところ、特に外傷もないのに死んでいるようだった。それをいぶかしげに思う。
死因がよくわからない。私が大きいスコップで土をかけて埋葬することになった。
死体に土をかけるという行為はなにか忌まわしい気がして怖かったが、誰かそばにい
たものに、それは、冷たい死体に温かい土の布団をかけて吹雪などからまもってあげ
る神聖な行為なのだよ、といったようなことを諭され、落ち着く。
狼の死体は2つあったはずなのに、ひとつみつからない。
<中略>
「はてしない物語」や「ナルニア国物語」に匹敵するような大きなファンタジーの本
を読んでいる。地の文は、その本に宿る精霊の独白になっており、うちの家族たちが
冬の田んぼで狼の死体を埋めている様子を俯瞰している。
どうやら精霊が、見つかっていなかったもうひとつの狼を見つけたらしい。それは、
なぜか「おすわり」のような姿勢のまま毅然と前を見つめた形で硬直して死んでお
り、外傷もない。両親はそのような不可解な死に方をしていることに恐怖を示す。
精霊が、外傷のない死骸について、外傷もなく死んでいるのは死んだあとにひどく踏
み荒らされたからだというようなことを説明する。いわれてみると、そういった死体
は地面に対してレリーフのようになかばぺちゃんこになっており、その上に隙間なく
靴の跡が残っている。
<曖昧>
おそらく何かの死体を何かのために持ち帰って、家の台所で夕食を摂っている。
(何時の時点からかは不明だが、知らないおじさんとおばさんが両親とされている。)
父親が、死体(どうやら人の死体らしい)が触ってきて不快だというようなことをいう。
ここは本の物語で、先の精霊が呪文を唱えて本から具現化する場面と対応している。
具現化した精霊は、私たちに対して死体が死体であることの証明のようなことを身振
りを交えて説明する。
しかしそれでは父が言っていた「死体が触ってくる」発言とつじつまが合わないので
何か変だなと思う。
この辺りで本の第1章が終わり、私は第2章を読み始める。なぜか朗読しながらゆっく
りと呼んでいくので、なかなか進まず、続きがとても気になるのだが、夢が終わるま
でに読み終えられるだろうか、というような心配をする。
<この辺りで、覚醒>
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ここには記述されていないが、自分の夢には「デパート」や「大型書店」、「駅」、「山道」といった場所がわりと頻繁に出る傾向がある気がする。
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