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沼池(ぬまち)

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2014年7月12日のメモ

統合ははじまりであるわけですが、統合ははじまりにすぎないということです。統合された、その先に行った先での話。その繰返し。反復ではない、また新たな関係が私と世界との間に形成される。

 生命を謳歌されるのは一時なり生命を蹂躙されるままに、皆それぞれの生をいきといて9割をのこす。残りの1割その基底に上乗せして欲望のままに機械的として暴力を慾して制禦を欠いた、肥大しすぎて私ですらない「無死貪慾」の怪物おのれの意志を欠いたリヴァイアサンのような蠕動して渦を巻くただの有機体の塊として強制的生を生きられる。(それは多様性を飲み込み押し潰す形態をとる)

 そのはざま―私は―しかしこうしていられることの「平和」安穏を厳しく追認し続けるはず。

 私 ⇔ 多様性=私でないもの(<斜線を引かれた「私」>)
 否定的でない対立。否定的でない対立が多様性の基軸にあり、ものごとを"美しく"配置し直す。(con-stella-tion:星座的配置)
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無題

詩を作るより田を作れ

死を紡ぐ。
詩を。

「羽のように軽い」という言葉は、鉛のように重い。
「鉛のように重い」。

≪詩を作るより田を作れ≫、なんてことだ。この言葉は今はじめて
知った。

うちは農家なので、ぴったり当てはまるこの言葉は。

あっはっは、わらってしまうなあーー


「羽のように軽い」という言葉は、鉛のように重い。
「鉛のように重い」。

そのこころは。
ステレオタイプ化したことばというのは、何億人もの口上を、時代とともに経、下ってきている。


わたしは腸がわるい。
2014年4月19日現在。
私の中には悪い細菌かヴァイラスが巣喰っているのかもしれない。

しかし吐き出さない。
吐き出すのは言葉で十分だ?

私は言葉につままれて、
闇の中でも十分にさまようのだから。
あなたをひとりで、
くらしていることは、
わたしのひとりでの、
この生活を考えることだ。
あなたをひとりにしない、俺の中で。だ。

なんにもできない!!

---

(しかし宮澤賢治は詩も作ったし、田も作った!)

(断片)

刃物とは、人を切るためではなく紙を切るためにあります。
ですが、人を切ることもできます。
そうしたとき、刃物は悲しかろうか?
いや、少なくとも俺がかなしい。
人が一人悲しんでいるのです。
実は2人。
俺と、あなたと、あなたを生んだ人。あなたを見つめて、いなくなってしまった人たち。

あなたが愛されたいと思うとき、
刃物に身を任すのは、あなたの悲しみがふかいからでしょうか。
そうではなく、ゆうべのベーコンの味がまずかったから、といった理由で、あなたはあなたの刃物を鏡に見立てているのでしょう。

ノート:M・エンデ『モモ』からの着想



 タタタタタタタタ。駆けて来たのはMomo。(これがこの物語の主人公の名前。覚えておいて! 上唇へ下唇をくっつけて、鼻の内側を響かせながら口から――ォと息を出す。それを2度。も。も。)
 辺りは草、草、草。Momoは耳をすます。耳をすます。

 耳! 耳!
 すると――
 花!

 Momoはにっこりと笑って花を見つける。彼女はくしゃくしゃの頭を揺らして、花へしゃがんだ。じっと見、じっと見る。
 ――こんな夜ふけに、どちらから?
 花は風にさらさらとゆれる。
 さらさら。さらさ、らさら、あっ――
 雨粒。
 見上げたMomoの顔に、霧雨のしぶきがかかる。さらさら。さらさら。
 かぶりを振ってMomoは立つ。未明の空気は、ずいぶん冷えているが、Momoは平気だ。じょうぶなコートをはおっているから。鼻の頭は赤くして、少女は見回す。
 くらやみ。くらやみ。くらやみ。くらやみ。じっと耳をすます。さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ。
 「! くしゅっん!!」
 袖口で洟をかんで、Momoは再び駆け出す。

(訳)mum『finally we are no one』より

彼は僕の親指をにぎって、そこから連れ出した。これ以上そこにいる理由もなかったけれど、僕はためらっていた。
 「他の人たちを見つけなくちゃ」と彼は言った。彼は僕と目を合わせようとしなかった。僕たちは草原に入り、ボロ小屋を周って川へ下りた。ある理由から僕は一度もそこへ下りたことはなかった。
 僕たちはコンクリートのトンネルに入っていった。暗いけれど暖かい。
 音の一部が天井から漏れ聞こえていた。いまや、あの音楽が、また。彼は腰を下ろし、僕がそうするまで待った。
 「これで、僕らは誰でもない」と彼が言った。

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