忍者ブログ

沼池(ぬまち)

距離を測る。■管理:ヨシヲエモン ■mail→ yoshiwoemon [at] gmail.com ■Click MENU.
MENU

ENTRY NAVI

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ツイッターより、断片2つ

『本音とタテマエなのだ。世の中所詮。建前の後ろには必ず・必ず「本音」がある。絶対。それをシカトすること自体が暴力となんだきっと。「暴力」のはじまりなんだきっと。』
(7:33 PM - 16 May 2013:https://twitter.com/yoshioemon/status/334979876274708480


『でも体がなければ自我というものもないとおもう。自我や意識なんてものは体に付随していて、体と共に形成された、自然界の「気」の流れの「しこり」のようなものなだけだと思う。』
(2:10 AM - 23 May 2013:https://twitter.com/yoshioemon/status/337254192026619905
PR

杉浦日向子『狼の眉毛の話』(『百物語』所収)及び民話『狼の眉毛』について、ノート


(断片)

刃物とは、人を切るためではなく紙を切るためにあります。
ですが、人を切ることもできます。
そうしたとき、刃物は悲しかろうか?
いや、少なくとも俺がかなしい。
人が一人悲しんでいるのです。
実は2人。
俺と、あなたと、あなたを生んだ人。あなたを見つめて、いなくなってしまった人たち。

あなたが愛されたいと思うとき、
刃物に身を任すのは、あなたの悲しみがふかいからでしょうか。
そうではなく、ゆうべのベーコンの味がまずかったから、といった理由で、あなたはあなたの刃物を鏡に見立てているのでしょう。

ノート:M・エンデ『モモ』からの着想



 タタタタタタタタ。駆けて来たのはMomo。(これがこの物語の主人公の名前。覚えておいて! 上唇へ下唇をくっつけて、鼻の内側を響かせながら口から――ォと息を出す。それを2度。も。も。)
 辺りは草、草、草。Momoは耳をすます。耳をすます。

 耳! 耳!
 すると――
 花!

 Momoはにっこりと笑って花を見つける。彼女はくしゃくしゃの頭を揺らして、花へしゃがんだ。じっと見、じっと見る。
 ――こんな夜ふけに、どちらから?
 花は風にさらさらとゆれる。
 さらさら。さらさ、らさら、あっ――
 雨粒。
 見上げたMomoの顔に、霧雨のしぶきがかかる。さらさら。さらさら。
 かぶりを振ってMomoは立つ。未明の空気は、ずいぶん冷えているが、Momoは平気だ。じょうぶなコートをはおっているから。鼻の頭は赤くして、少女は見回す。
 くらやみ。くらやみ。くらやみ。くらやみ。じっと耳をすます。さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ。
 「! くしゅっん!!」
 袖口で洟をかんで、Momoは再び駆け出す。

(訳)mum『finally we are no one』より

彼は僕の親指をにぎって、そこから連れ出した。これ以上そこにいる理由もなかったけれど、僕はためらっていた。
 「他の人たちを見つけなくちゃ」と彼は言った。彼は僕と目を合わせようとしなかった。僕たちは草原に入り、ボロ小屋を周って川へ下りた。ある理由から僕は一度もそこへ下りたことはなかった。
 僕たちはコンクリートのトンネルに入っていった。暗いけれど暖かい。
 音の一部が天井から漏れ聞こえていた。いまや、あの音楽が、また。彼は腰を下ろし、僕がそうするまで待った。
 「これで、僕らは誰でもない」と彼が言った。

× CLOSE

カレンダー

11 2017/12 01
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

最新トラックバック

バーコード

ブログ内検索

最古記事

(05/28)
(05/29)
(05/31)
(05/31)
(06/01)

× CLOSE

Copyright © 沼池(ぬまち) : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]